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水のおはなし【178】

2020/04/01


魚の目に水見えず。自らの文化を客観的に把握することは容易ではないのかもしれない。

2015年に日本で発売されたビジネス書『異文化理解力』は、文化の違いを理解するための手がかりを提示してくれた。

カルチャーマップが示すように、日本の意思決定プロセスはかなり特殊である。「リード」は「階層主義」なのにも関わらず、「決断」が「合意思考」。会社組織の稟議書システムに代表されるように、各所へネゴシエーションした上で、トップが決定するという、速度を犠牲にして意思統一を重視する文化だ。日本の新型コロナウイルス感染症への対応でも、その文化の強みと弱みが如実に表れていると思う。

また「コミュニケーション」が「ハイコンテクスト」なのも特徴的だ。これは日本だけではなく、東洋を起源とする文化のようだ。村社会のような同調圧力は、地域別、世代別、職業別、性別といった各クラスタで存在している。お互いを尊重するためには、異文化を頭で理解した上で相容れない文化に対しては適度な距離を保つことが重要と今は考えている。そしてそれこそがダイバーシティなのかもしれない。

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