水のおはなし【211】
2023/01/04
【ブロックチェーンゲームについての考察[2023年1月時点]】
《背景》
1.ブロックチェーン技術により、デジタルなモノがアナログな物品と同様に売却可能に
2.ゲームで得たモノを売却することで対価を得られる「収益化可能なゲーム」が登場
3.大半のユーザにとって、ゲームを遊ぶための費用は少ない方が良く、「有料ゲーム」→「無料ゲーム」→「収益化可能なゲーム」という変遷は自然な流れ
4.「収益化可能なゲーム」としての「ブロックチェーンゲーム」の勃興
《前提》
・「既存のゲームファン」にとって、「ゲームを遊ぶ」ことが目的であり、「収益化」という目的のために「ゲームを遊ぶ」ことは幸福感に水を差す行為である
・「ブロックチェーンゲーマー」にとって、「収益化」という目的のために「ゲームを遊ぶ」ことは常識である
《考察-「既存のゲームファン」にとって》
・有料ゲーム:ゲームで遊びながら初期費用を回収していく仕組みは「収益化」という目的のために「ゲームを遊ぶ」ことにつながりやすく、不幸を招きやすい
・無料ゲーム:一定の品質を満たしていれば遊ぶに値する、ゲームで得たモノに資産価値がつけば嬉しい
《考察-「ブロックチェーンゲーマー」にとって》
・有料ゲーム:ゲームで遊びながら初期費用を回収していく仕組みは問題ない、結果的に利益が出るかが重要
・無料ゲーム:一定の利益を得られれば遊ぶに値する
《考察-「ブロックチェーンゲーム」の3条件》
・無料ゲーム
└無料で始められないと「既存のゲームファン」のユーザ体験が悪化しやすい
・一定の品質を満たす
└品質の高さによって「既存のゲームファン」をどれだけ取り込めるかが決定
・一定の利益を得られる
└利幅によって「ブロックチェーンゲーマー」をどれだけ取り込めるかが決定
《考察-「ブロックチェーンゲーム」の3条件を満たすには》
1.事業者や一部のユーザが「自身の評価を高める」ことを目的に、ゲーム外で得た利益をゲーム内に分配する
2.「自身の評価を高める」ことを目的にしたいと思えるようなゲーム、そしてコミュニティをどのようにつくるか?